スマホで検索をした際に、「これ怪しいな…」と感じた経験はありますか?
我々は日常的に検索行動をして、
なるほどな、と素直に情報をインプットする反面、
ネットの情報を信用しきるのは良くない、という考えもどこかで持ちます。
ネットの情報に全幅の信頼を寄せられないのは、ネット上に詐欺的な勧誘も多く存在することが原因です。
そういった詐欺や捏造が高度化していき、簡単に人を惑わすことができるような時代になってきています。
筆者がエンジニアになって知った、画面の改ざん技術をご紹介します。
その技術は、
・簡単
・誰でも実行可能
・特別なツールは不要
上記の3拍子が揃った画面の改ざん方法となります。
なるべく画像多めにして視覚的にもわかりやすくしているので、ぜひ試してみてください。
捏造したスクショをどのように使うのか
そもそも何の目的で画面を改ざんして、スクショを捏造するのでしょうか。
ネット上で加工された画像を見るシーンで多いのは、
マウントを取ったポジショントークのためであったり、
それこそ詐欺まがいの勧誘に使っていたり、
ポジティブなシーンでなかなか見ることが無いです。
ですが、欺く手法は高度化し、当記事の捏造方法を知らない方は騙されてしまう方も少なくないです。
実際に画像を加工してみました。
こんな風に改ざんした口座情報のスクショをいかにもエビデンスのように扱い、
「こんなに稼げました!」
みたいな発信をしているのをよく見ます。
改めて言いますが、ネット上の画像は何一つ信用なりません。
上の画像のような捏造は、誰のパソコンでも可能です。
騙されないように気を付けてください。
画面の改ざんは簡単で、今回方法をご紹介しますが、悪用は厳禁ですよ!
画面の改ざん方法
この章では実際に画面の改ざん方法をお伝えしていきます。
冒頭からお伝えしている通り、誰のパソコンでも出来て簡単です。
慣れてしまえば、1~2分で画面改ざんが出来ます。
早速ですが、使用するツールは開発者ツールです。
(デベロッパーツールとも言います)
簡単にツールの説明を行って、実際の作業方法をご紹介いたします。
使用するツール ⇒ 開発者ツール
「開発者ツールとは?」
このように思う方も多くいらっしゃると思います。
このツールは、主にエンジニアが画面のデザインや制御を確認するために使用します。
IT業界に関わる人やプログラミングが趣味の方は、なじみ深いツールになります。
使用目的は前段で説明したように、Webページのデザイン等の確認です。
具体的には、
開発者ツールでWebページの言葉を一時的に変えて、Web上で見て問題ないかを確認します際に使用します。
つまり、開発者ツール上ではWebページの言葉を一時的に変更することが可能です。
前章で紹介した口座情報の画面改ざんは、
この開発者ツールで、「預金金額」の表示を一時的に変更した上で撮ったスクショになります。
実際に画面の改ざんをやってみた
お待たせしました。
では実際に画面の改ざん方法をご紹介します。
簡単ですので、ぜひ皆様もPC操作しながら体験していただきたいです。
お手元にパソコンがある方は一緒に操作してみよう!
STEP① 画面改ざんをしたいWebページに移動
画面改ざんをしたいWebページを開いてください。
(当記事ではyahoo!のページを例に画面改ざんを行います。)
STEP②:開発者ツールの起動
画面改ざんを行いたい画面上で、以下の操作を行ってください。
右クリック → ポップアップが表示されたら「検証」を選択
「検証」を選択すると、画面が左右に分かれます。
画面左側が元々の画面、右側が開発者ツールの操作画面となります。
(端末の画面サイズによっては、「左右」ではなく「上下」に分かれることもあります)
以下の画像のようになっていればOKです。
STEP③:開発者ツールの機能を使って画面を編集する
STEP②までで問題なく開発者ツールの呼び出しができた方は、
いよいよ画面の改ざんを行っていきます。
以下の操作をしてみましょう。
開発者ツールの左上のボタンを押下 → 編集したい箇所にカーソルをあてる。
編集したい箇所にカーソルをあてると、開発者ツールの方の画面も更新され、
左右の画面でそれぞれ合致する部分が選択された状態になることをご確認ください。
次は、開発者ツール画面側を操作します。
前段で編集したい箇所が、元の画面(画面左側)と開発者ツールの画面(画面右側)で合致する部分が選択されていると思います。
その上で、開発者ツール側の画面の文言を編集してみましょう。
もともとあった記載を
「ITエンジニアの平均年収は100億円!?」
という文言に編集します。
開発者ツール側の編集が完了したら、画面左側の元々の画面も更新されていることを確認してみてください。
元の画面の文言が更新されていることを確認出来たら、
開発者ツールを閉じ、元の画面を全画面表示に戻します。
以上で画面改ざんは完了です。
あとは改ざん済み画面をスクショに撮れば、捏造されたスクショが完成します。
まとめ
ネットにある画像が何も信用できない、エビデンスにはなりえない
ということはご理解いただけたと思います。
実際に「こういうことが出来てしまう」ということを知っているだけでも、
自分自身を危険な案件から遠ざけることができます。
詐欺自体も高度化してきており、自分を守るためには最低限度の知識が必要になります。
当記事の内容をご理解いただいて、少しでも詐欺などの悲しい想いをする方が減れば幸いです。
他にも、証券マン&証券ウーマンはITエンジニアに向いているという記事も書いているので、
気になった方はそちらも、ぜひ読んでいただければと思います。
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